2015/06/01
写真提供:上原 幾雄様
御鎮座四百年に因み、「稲荷講」の皆様が中心となって、稲荷神社の修復が行われました。
今日は、稲荷神社が修復されたことについてご紹介致します。
上原建設㈱上原 幾雄様が、当時(以前)の稲荷神社が著しく老朽化していることに、お心を痛められたことが出発点となります。
自ら設計され、一年かけて丹精込めてお造りになりご奉納されました。
昭和六十二年二月に、現在地に鎮座建立されます。
この時「稲荷講」が発足し、以来、上原 幾雄様が講元となって、午の日には稲荷講の皆様とお祭を行ってきました。
そしてこの度、
当神社の御鎮座四百年に因み、この稲荷神社の修復を上原 幾雄様が再び発起されます。
二月の午の祭りに間に合うように修復が開始されました。
また、破損などで使えなくなっていた幟の受け口も、新しいもの取り替えて丁寧に埋設されました。
そしてこうなりました。
写真提供:上原 幾雄様
写真提供:上原 幾雄様
本年二月、見事に昭和六十二年当時の姿に戻りました。
加えて、幕や提灯も新調されて、灯りが灯るようになっています。
実に美しいですね。
私たち神道では、神の御心による神の仕業を「神業」といいます。
修復や修繕へのお心根は神の御心へと響き、
丹精込めて鍛錬された造営技術や修復技術・・・は、
人が神の領域に近づく、神の仕業のごとき「神技」を見る思いです。
神(自然)を敬い、神の御心に寄り添いながら、自然摂理の一員である自分の内にも、鍛錬や尽力・努力によって神の御業を感じ得ていく・・・。
神道とは神教(単に、教えに従うのもの)ではなく、神と共にあること(かんながらのみち)を知り、自ら体現していく「道」ともいえます。
浄明正直(浄く明るく正しく直く)
を体現された
上原幾雄様から、神道の真髄を深く感じ取った次第です。
平成二十七年二月二十二日、幟や提灯の寄進された皆様とともに、二の午の日にめでたくお祭りを斎行しました。
写真提供:上原 幾雄様
写真提供:上原 幾雄様
今年で稲荷講の発足から二十八年。
写真提供:上原 幾雄様
三十年の節目には、記念となる盛大な「稲荷祭」の開催を斎行します。
写真中央の方が上原幾雄様