2015/06/06
なんだかよくわからない見出しで恐縮ですが、昨年におこなわれた手水舎の修復と、「水」周辺が素敵な状態となった件をご紹介します。
以前の手水舎はこんな形で赤い柵がありました。
木材の老朽化で、この赤い柵は木材がスカスカの状態に。
外見上は、支柱にひっかかってかろうじてとまっているような状態になりました。
総代さんに相談したところ、小曽根の吉川工務店・吉川さんに修理を依頼してくれました。
修理に着手してもらうと、
「赤い柵の部分だけでなく、支柱四本とも老朽化して、木材の内部がスカスカになってますよ」とのこと。
さらに、
「このままだといつ倒壊してもおかしくない」と吉川さんに教えていただきました。
えっ?と驚き、
早速、総代の皆さんと協議。
一刻もはやく修復しようと総代会でまとまり、この修復をお願いすることに。
結果、こうなりました。
見た感じではあまり変化がありませんが、四本の支柱はしっかり支えられています。これで一安心。
赤い柵は撤去し、四方から手洗いできるようになりました。
支柱を修復して程なく、続いて御神水の手当。
手水石には、基本一杯まで水を貯めているのですが、一杯に貯めるとすぐにカラスなどがやってきては、水を汚しまくることに頭を痛めておりました。
やむなく、被害がひどい時期には水を少なめに貯めるなど自衛していましたが、参拝者が手水を使うには誠に不便な状態。
裏側の蛇口をひねって、水を出して手洗いしてもらう不便がありました。
蛇口の存在を知らない参拝者は、お清めがままならないような状態。
手水でのお清めは、「禊」の意味もあって非常に大切なことにも関わらず、なんともやるせない状態です。
こんな状態を見かねて、総代の中川清様が立ち上がってくださいました。
小曽根のBIT豊中さんとともに工事にあたってくださり、
人を検知している間は水が自動で出て、人がいなくなると自動で止まるようになりました。
誤作動もほとんどなく、なんとも素敵な動きです。
人が来るたびに水がでるので、手水石の水が淀むこともなく、清らかな状態です。
蛇口をひねらずとも水口からは常に新鮮な水が自動で出ます。
はじめてお越しの参拝者にも手洗いしてもらいやすくなりました。
この費用は、全額中川さんがご奉納くださり、御鎮座四百年事業の一環とさせていただきました。
続いて竹で装飾。
柄杓を載せる竹細工は総代の鈴木さんが、
排水管を覆う竹細工は中川清さんが作製・設置下さいました。
器用な技に頭が下がります。
水、水面と竹は、いいバランスで風情がありますね。
昨年一年間で、手水舎が生まれ変わりました。
ありがたいと思う気持ちはひとしおです。