若宮 住吉神社-若宮と称えられた「住吉神社」

若宮と称えられた「住吉神社」
住所: 大阪府豊中市若竹町1-22-6 : (06) 6863-0025

神社日記

仮殿遷座祭で判然とした本殿内部の老朽化

2015/08/19

夏祭を終えたら、すぐに8月に突入。

あっという間にお盆が過ぎてしまったという感じです。


神社におりますと、あれこれ記録に残しておきたいことは、日々たくさん生じます。

すべてを一気に書いてしまうことができず残念なところなんですが、今日は8月6日に行った遷座祭について、記録を残しておくことにします。


社殿の修復工事が始まる・・・その前に「大儀」が

8月11日、秋の御鎮座四百年・記念行事に向けて、御正殿・社殿・本殿の修復工事が始まりました。

実はその前に、御正殿のご神体を仮殿にお遷しするといった、大事な大儀がまっています。

この大儀こそが遷座祭。仮殿の場所をどうするかなど、どのように進めていこうかと思案しました。

今秋の御鎮座四百年記念大祭に奉職してくれる神職さんたちと当地で相談。

仮殿は、境内社の水分神社に特定するなど、ある程度方向性を固め、早速その準備に入りました。

ご遷座いただきやすいように、御神座前をまずは整理整頓するところから。

遷座祭の準備


ご神体は見てはいけないものながら

ご神体は、通常神職であってもまず目にすることはありません。

見てはいけないものだからです。父からは見ると「目を潰す」と聞かされていましたね。

とはいえど、
何年も、何十年も・・・と放置すると、御神座(ごしんざ=ご神体の奉安するところ)は、年数を経れば経るほどすさまじいまでに汚れが生じる訳です。当たり前ですね。

清浄を旨とする神道にあって、一番の神域なのに、最大の不浄を放置するといった矛盾が生じるわけです。

このあたり、祭式の先生から「ご神体を含めて、御神座は定期的に清浄を保つように」とご指導を受け、妙に得心しました。
(このあたりは賛否両論があるのかもしれませんが・・・。)


薄々わかっていた御神座の著しい老朽化

私が宮司になってこの五年間に、ほんの数回程度、夜半に薄明かりのものと覆面・手袋をして御神座の清掃をしたことがあります。

万が一(災害等)の時に、ご神体の救護の術を、身を持って知っておくためでもあります。

予想通り、はじめて清掃した時は、すさまじい汚れで何時間もかけて清浄しました。

この清掃作業で、薄々ながら気がついたのが、御神座(周辺も含む)の経年劣化・損傷です。

当神社の「本殿」部は、おそらく原型が江戸時代のままになっていて、部分補修を続けて今日に至っています。

幣殿・拝殿は昭和五十年に新たに造営され、この古い本殿と結合・つないだような状態になっています。

原型が江戸時代から続く本殿内・御神座周辺は、ひときわ老朽化していて当然ですね。

ただ、完璧な確信があった訳ではありません。見ては行けないところなので、薄明かりの中、直視しないようにしながら作業していたからです。


老朽化が確信できた以上このまま放置はできない

御鎮座四百年を記念して社殿の修復をするにあたり、百年に一度のこの機会、ご遷座いただくに際し御神座内部をしっかり目視・確認しました。

やはりというより、損傷は想像以上に激しく、これはしっかり修復せねばとの意を強くしました。

大仰ながら、私の生まれた理由は実はこの修復のためで、この勤めを終えたら命を奪われても良い・・・といった実に不思議な感情が、自然と心身の内部から湧いてくるかのようでした。

予算措置を修正し、普段目にするところでは無いながら、しかしもっとも大切なこの御神座を、きちんと修復することを優先するようにとあらためました。


仮殿遷座祭を斎行と本殿遷座祭の決意

【御仮殿】

御仮殿

今回は、ご神体の手当(新調)もあるので、遷霊し遷座するという形となりました。

御神座付近へは老朽化で立ち入ることが危険な状態な中、箕面市の宮司さんの協力を得て、夜半にひっそりと斎行致しました。

箕面のこの宮司さんは祭式の先生でもあり、最終次第等諸々のことを相談させてもらいました。大変頼もしくまた非常に感謝しております。

本殿内の御神座がしっかりと修復された後は、本殿遷座祭(御本殿にお戻しする)となります。

御神座がしっかりと修復され、美しくなった本殿に復座いただく時には、総代さんを含めてともに斎行し、崇敬者を集めてしっかりと取り組む考えです。

何度も行うことではありません。だからこそ、しっかりとご斎行しようとの決意でおります。

【修復に入った社殿】

修復に入った社殿



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